2009年10月6日火曜日

有価証券報告書から半導体商社の今後を読み取る

有価証券報告書から外国系商社大手3社の現状と今後をブレストした。

売上利益=相対的に見て、マクニカが15%近辺で他の2社より高く、TMEと丸文は10%前後。

販管費=マクニカ、丸文は従業員も多く、技術(FAE)も多い。
それが、トーメンに比べ1.5倍の販売管理費となる理由。
(マクニカは全従業員うち、300名が技術サポート。この300名は完全なコストセンターとなり、今後問題となるはず。)
(丸文はリストラを断行中。丸文アロー、丸文セミコンを統合して売上も増えたが人員も増えてしまった為と思われる。)
(トーメンは効率の良いビジネスをしている。商品は手離れが良く、人員も少ない。これが今後の不況時には生きてくるかもしれない。)

海外営業=トーメンがダントツに強い。マクニカ、丸文は海外ビジネスの伸びは低調。丸文がこの2年で伸びているのは関連会社を統合したためのようだ。

営業利益=2006年は丸文、マクニカとの差が大きかったが2008年で逆転した。
マクニカはFPGAが今までのように売れない事から、採算が悪化している。
丸文は、TIの売上減・利益減がもろに採算に影響している。
トーメンは順調に人員増による営業利益減少の下降線をたどっている。

今後についての予測:
2010年度も不況による売上減・利益減が3社とも見込まれる。となると、販管費・人員の多いマクニカ・丸文は相当厳しい事が予想される。
その点、効率の良い営業を展開しているトーメンが一番被害が少ないか?
丸文は、完全にリストラモードであるし、マクニカも2009年度のFPGAの売上を、かなり強気に見ており、ミスリードしかねない。
マクニカ・トーメン両者とも、海外Distyの買収によるのれん費用の負担が重くなり経営を圧迫する心配はある。
トーメンは、他社に比べれば経営的には、売上も販管系も健全に見える?

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