2009年12月29日火曜日

2009年を振り返って

今年も、色々な会社の人たちとこれまでに会う機会がありました。

大会社の役員の方から、会社を立ち上げたばかりのスタートアップの方まで。

シニアな営業マンから、超うるさい営業マンまで。

このデフレの経済の中、お会いした方々の会社の大多数は苦戦しています。

みな、次の一手をどうすべきか、本当に悩んでいると思います。

拡大戦略を続けるべきか、組織戦略を練り直す必要があるのか?このままでいいのか?等。

 

こんな時に、日本の会社の問題が一番浮き彫りになるのが、少人数グループでの意志決定という弊害です。

少人数グループの議論の弊害・特徴をいくつか述べます。

 

-       少人数グループは、意見の相違より一致を大事にする

-       影響力のあるグループ・メンバーの発言がきわめて重要視され、その後の意志決定に影響を与える

-  意志決定後は、いくら新しい・有益な情報が入ってきたとしても、その結論をサポートする情報にしか目がいかなくなる

-  今のままでもなんとかなるというムードに流されやすい

-  社長が決めたのだから、失敗しない程度に従おうというサラリーマン根性が出る

 

やはり日本人の能力・特質でもある、以心伝心的な部分が悪い方に効いてしまうケースです。

外国人には、以心伝心はありませんから、徹底的なディスカッションでしかコミュニケーションはできません。

日本的な、わかってるよな!コミュニケーションは通じません。

でも、逆にそれが、危機においては有効で、被害を最小限にしていると思います。

 

ゼロベースからディスカッションする。そんなことが真剣にできる会社は良い会社だと思います。

来年は、個人的にはゼロからのスタートです。

ひとつづつ積み上げながら、自分のビジネスを築き上げて行く過程がご報告できればと考えています。

 

それと、もうひとつやりたいのは、どこかの商社とコンサルティング契約を結んでその会社を再生する為に役に立ちたい。

2009年12月25日金曜日

2010

今週の日経ネットにも、EEタイムズでも、2010年の展望を予測していた。

日経は、TOP10形式で公表していた。

TOP1は、クラウド、2番は高度な解析ツール、3番はクライアントコンピューティング。

その後は、ITグリーン化、データセンター、ソーシャルコンピューティング、アクティビティモニタリング、Flashメモリ、バーチャライゼーション、モバイルアプリと続く。

EEタイムスでも、目を引いたのは、LED市場の拡大と車載用デバイスの拡大くらいであった。

ハード(特に部品系)は、全く面白味がなさそうだ。全くさびしいもんだ。

確かに同じ様な状況は過去にもあった。

87年-90年にかけての日本の半導体メーカの最盛期に似たようなつまらなさを感じた。

ただ、今回は前回よりもひどいし、この状況が長引く気がして仕方がない。

90年以前の日本の半導体業界の状況は、外国系メーカから買う物など無いという雰囲気だった。

日本の半導体メーカの独断上で、彼らはどんどん設備投資を進め、新製品の開発に力を入れていた。

市場としては、全く健全な状態で、ただ、あまりにも日本のメーカが強すぎる事によるビジネスのつまらなさを感じていた。

今回は、日系・外国系どちらも苦戦しており、次のキラーアプリがなかなか見えない。iPhoneくらいしか元気なアプリが見えてこない。かなりの重症かもしれない。


2009年12月22日火曜日

セレンディピティ①

あまり聞きなれない言葉ですが、日経のサイトを見ていたら、セレンディピティという言葉が出てきました。

東京理科大学のMOTの教授の宮永博史さんのコラムに出ていました。 

セレンディピィティとは、どうも偶然をとらえて幸運に変える力をいうらしい。

 

彼のコラムの文章を抜粋すると、

お客さまからの質問、友人との会話、旅先での経験、あるいは日々の業務。

そういった何気ない日常の中にイノベーションのヒントがたくさん隠されている。

セレンディピィティにまつわるエピソードは科学の世界では枚挙に暇がない。

あまりに有名なのがニュートンとりんごのエピソードだ。

ノーベル賞受賞者にも多くのセレンディピィティの例が見られる。

そもそもノーベル賞を創設したアルフレッド・ノーベル自身がセレンディピィティの具現者であった。

ノーベルは不安定な液体爆弾を安定化させようと苦労を重ねるが、なかなか成功しない。

ところがある日、ニトログリセリンの保存容器に穴があいて、そこから漏れたニトログリセリンが固まっているのに気づく。

容器の周囲にあった珪藻土が安定剤として機能していたのだ。

ダイナマイトの製造法へのきっかけとなった瞬間だった。

 

イノベーションのヒントは現実世界の中にあって、我々に発見されるのを待っている。

セレンディピィティを磨き、イノベーションのヒントを1つでも多く汲み上げたい。

 

これも偶然だが、自分は彼と3年ほど仕事をしたことがある。

AT&Tベル研究所の日本事務所に彼が勤務していた時に、仕事をご一緒させていただいた。

当時の彼も今の彼も、見た目には何も変わっていない。少し白髪が増えたぐらいかな。

その頃から、彼は半導体のマーケティングの様な下世話な仕事はこの人には合わないのになと思っていた。学者のようなアカデミックな世界が似合う人だった。

誠実さを絵に描いたいたような人だった。 

彼の言葉の中でも、次の言葉にはとても強い感銘を受けた。

一歩一歩がゴールであり、一歩が一歩としての価値をもつように心がければ、セレンディピティが自然と高まっていくことであろう。

その時その時を、一歩一歩を大切にして着実に成長していきたい。

2009年12月8日火曜日

こんなのグッズとしていかがでしょうか?


ここの所、風邪のため頭がすっきりしない日々が続いていて、ブログに情報をアップするだけの元気がありませんでした。

今日は、あんまり重たい話ではなくて、友人がこんなものを作ってましたので紹介したいと思います。

モノ自体は、携帯の充電器ですが、とても小型でスリムできています。内部にリチウムポリマーの2次電池を内蔵しているので、繰り返し使用できます。充電時間は30分で、連続通話が60分だそうです。ですから、駅とかコンビニで買う単三電池の簡易充電器の代わりに使えます。良いところは、とにかく小さいのでストラップとして付けていても邪魔にならない。今までに何回コンビニ無駄な簡易充電器を買ったことかというストレスから解放される。(USB接続の充電器を持っている人も多いですよね)

それと、側面に会社名や、お店の名前とかを印刷できるので、お客様へのギブアウェイとか1周年記念のお土産とかにも使えるんじゃないかなと思いました。

早速、銀座のお店に営業行かなきゃ。