2009年11月16日月曜日

1Q84

先週は台湾の投資家との打ち合わせのために台北へ出張しました。

いつものことですが、移動時間やホテルでの不眠時のために、本を持っていきます。今回は、今年話題になった村上春樹の1Q84の単行本上下巻をバッグに詰め込んで出張に行きました。村上春樹の本を読むのは5年ぶりくらいで、良い意味の期待を持っていました。今回も、登場人物が魅力的ですし、とても読んでいて気持ちが良かったです。

 物語は、1984年のできごとですが、ある事に巻き込まれた人々だけが1Q84年に存在していて、そのほかの人は1Q84年であることが理解できないというか、見えないというか。パラレルワールドではないが、巻き込まれてしまったか、巻き込まれる存在ではなかったかで1984年と1Q84年の差となる。そこだけで人生が大きく変わる。

読後に感じたのは、自分にも2008年という分岐点があったのかなと思いました。その年までは、良い意味での拘束というか、押さえつけているものが存在していて、それが自分にとってとてもいいバランスを生んでいた。2008年にそれが亡くなってからは、自分の意思が、その行動をする際の常に基準となってしまった。それは、自分が取るべき行動なのか、それは面白いのか、面白くないのかなど。周りの人々は、自分が大きく変ったとは思わないと思う。でも、もう、自分は失うものも、怖いものも何も無い。今までは、圧力があって、自分ではできなかった本当の勝負を。今からは本当の真剣勝負ができるように、これからの仕事を作り上げていく。

0 件のコメント:

コメントを投稿