2010年1月21日木曜日

イスラエル①

2月の初旬にテルアビブへ出張する予定です。ですので、今は上司を巻き込んでイスラエル系スタートアップのアポ取りを進めています。

今回、初めてイスラエル在住のコンサルタントが自分たちの業務に参加している。

彼は、米国の大学院を出て、ベル研のマレーヒルに入り、シリコンバレーで働いて、1998年にテレアビブに戻ったそうです。経歴的にはしっかりしています。ただ、半導体の経験が浅く、コアはソリューション営業です。正直、自分たちが探しているような超広帯域ワイヤレスとかジエスチャリコグニションとか3D撮像系とかは不得手のよう。

でも、やはりイスラエル人。今回の第一回目のスタートアップ会議のサポート費用として、個人的に2500$欲しいって言ってきた。

こちらは ”なにそれ?馬鹿言ってんじゃねえよ、素人が!”って感じ。

お金の話はほったらかして、定例の電話会議でアポの取得状況や、興味ある分野などの情報交換をしていたが、いつも会議の最後には、契約はどうだ?金額に合意してくれるか?って聞いてくる。あんまりうるさいから、お前も情報も出してないんだから、契約なんてしない。ある程度、お互いの持っているカードを見てから、お金の話をするべきだろと蹴っ飛ばした。

彼は、契約を結ばないと、スタートアップに関する情報は一切出さないと言ってきた。

”じゃあ、もう情報は一切いらない。初期段階は無償で協力してくれるパートナーが他にもいるからね。彼らは、成功報酬で合意してくれているからね。彼らと協力していくから。”

そう言うと、相手は、ころっと変わって、成功報酬ならリーゾナブルだ。それで行こう。

イスラエルとは、いつも交渉に時間がかかります。それを面倒くさがっていては、ビジネスは進まない。彼らは、断られてもいいから言ってみようという、日本人には理解できない部分があります。

経験が無くても、自分がやるのだから、なんとかなるはずという変な自信を彼らは持っている。自分は、あの会社で成功したのだから、ここでも同じ事をやればうまく行くって思っている。

イスラエルも残念ながら、良さそうなスタートアップは減っています。

それも、今の半導体ビジネスの複雑さがやはり影響していると思う。

それと、中国とイスラエルが協力関係を結べると全く思わない。

お互いの信頼関係の作り方や、ビジネスに関する考え方が違いすぎる。

中国に入らない事には、イスラエル系の企業も大きな飛躍は見込めない。

ここら辺も今後の課題としては面白い。

2010年1月13日水曜日

Transfer Jet


2010年のエレクトロニクスの幕開けは3Dで始まった感があります。

CESでの3Dディスプレィを強力にPushするメーカがころほどに多いとは思いませんでした。

昨年のCESでは、ジェスチャーリコグニションのゲームやTVの引きが予想以上に良かった。

その次は何か?を考えていたら、市場は既に3Gに走っていたようです。

では、3GTVで何を見るのか?

まずは、Blu-RayでありDVD。その次は、3D対応のビデオカメラが欲しくなる。3D対応のデジカメも爆発的に売れるかどうかは別にして、色んな会社が機種展開のひとつに入れてくるかもしれない。既に富士フィルムは製品化している。デジカメの方が、3D動画の対応機種を製品化してくるのは、早いかもしれない。ビデオカメラとデジカメでは、市場規模が違う。

それと、デジカメの無線技術でトランスファジェットという技術がある。

UWBの様な技術を使って、大容量・短距離無線伝送を実現している。

この分野もSONYがリードしているようだが、既存のUWBチップメーカもこの市場に入り込めないのかな?


2009年12月29日火曜日

2009年を振り返って

今年も、色々な会社の人たちとこれまでに会う機会がありました。

大会社の役員の方から、会社を立ち上げたばかりのスタートアップの方まで。

シニアな営業マンから、超うるさい営業マンまで。

このデフレの経済の中、お会いした方々の会社の大多数は苦戦しています。

みな、次の一手をどうすべきか、本当に悩んでいると思います。

拡大戦略を続けるべきか、組織戦略を練り直す必要があるのか?このままでいいのか?等。

 

こんな時に、日本の会社の問題が一番浮き彫りになるのが、少人数グループでの意志決定という弊害です。

少人数グループの議論の弊害・特徴をいくつか述べます。

 

-       少人数グループは、意見の相違より一致を大事にする

-       影響力のあるグループ・メンバーの発言がきわめて重要視され、その後の意志決定に影響を与える

-  意志決定後は、いくら新しい・有益な情報が入ってきたとしても、その結論をサポートする情報にしか目がいかなくなる

-  今のままでもなんとかなるというムードに流されやすい

-  社長が決めたのだから、失敗しない程度に従おうというサラリーマン根性が出る

 

やはり日本人の能力・特質でもある、以心伝心的な部分が悪い方に効いてしまうケースです。

外国人には、以心伝心はありませんから、徹底的なディスカッションでしかコミュニケーションはできません。

日本的な、わかってるよな!コミュニケーションは通じません。

でも、逆にそれが、危機においては有効で、被害を最小限にしていると思います。

 

ゼロベースからディスカッションする。そんなことが真剣にできる会社は良い会社だと思います。

来年は、個人的にはゼロからのスタートです。

ひとつづつ積み上げながら、自分のビジネスを築き上げて行く過程がご報告できればと考えています。

 

それと、もうひとつやりたいのは、どこかの商社とコンサルティング契約を結んでその会社を再生する為に役に立ちたい。

2009年12月25日金曜日

2010

今週の日経ネットにも、EEタイムズでも、2010年の展望を予測していた。

日経は、TOP10形式で公表していた。

TOP1は、クラウド、2番は高度な解析ツール、3番はクライアントコンピューティング。

その後は、ITグリーン化、データセンター、ソーシャルコンピューティング、アクティビティモニタリング、Flashメモリ、バーチャライゼーション、モバイルアプリと続く。

EEタイムスでも、目を引いたのは、LED市場の拡大と車載用デバイスの拡大くらいであった。

ハード(特に部品系)は、全く面白味がなさそうだ。全くさびしいもんだ。

確かに同じ様な状況は過去にもあった。

87年-90年にかけての日本の半導体メーカの最盛期に似たようなつまらなさを感じた。

ただ、今回は前回よりもひどいし、この状況が長引く気がして仕方がない。

90年以前の日本の半導体業界の状況は、外国系メーカから買う物など無いという雰囲気だった。

日本の半導体メーカの独断上で、彼らはどんどん設備投資を進め、新製品の開発に力を入れていた。

市場としては、全く健全な状態で、ただ、あまりにも日本のメーカが強すぎる事によるビジネスのつまらなさを感じていた。

今回は、日系・外国系どちらも苦戦しており、次のキラーアプリがなかなか見えない。iPhoneくらいしか元気なアプリが見えてこない。かなりの重症かもしれない。


2009年12月22日火曜日

セレンディピティ①

あまり聞きなれない言葉ですが、日経のサイトを見ていたら、セレンディピティという言葉が出てきました。

東京理科大学のMOTの教授の宮永博史さんのコラムに出ていました。 

セレンディピィティとは、どうも偶然をとらえて幸運に変える力をいうらしい。

 

彼のコラムの文章を抜粋すると、

お客さまからの質問、友人との会話、旅先での経験、あるいは日々の業務。

そういった何気ない日常の中にイノベーションのヒントがたくさん隠されている。

セレンディピィティにまつわるエピソードは科学の世界では枚挙に暇がない。

あまりに有名なのがニュートンとりんごのエピソードだ。

ノーベル賞受賞者にも多くのセレンディピィティの例が見られる。

そもそもノーベル賞を創設したアルフレッド・ノーベル自身がセレンディピィティの具現者であった。

ノーベルは不安定な液体爆弾を安定化させようと苦労を重ねるが、なかなか成功しない。

ところがある日、ニトログリセリンの保存容器に穴があいて、そこから漏れたニトログリセリンが固まっているのに気づく。

容器の周囲にあった珪藻土が安定剤として機能していたのだ。

ダイナマイトの製造法へのきっかけとなった瞬間だった。

 

イノベーションのヒントは現実世界の中にあって、我々に発見されるのを待っている。

セレンディピィティを磨き、イノベーションのヒントを1つでも多く汲み上げたい。

 

これも偶然だが、自分は彼と3年ほど仕事をしたことがある。

AT&Tベル研究所の日本事務所に彼が勤務していた時に、仕事をご一緒させていただいた。

当時の彼も今の彼も、見た目には何も変わっていない。少し白髪が増えたぐらいかな。

その頃から、彼は半導体のマーケティングの様な下世話な仕事はこの人には合わないのになと思っていた。学者のようなアカデミックな世界が似合う人だった。

誠実さを絵に描いたいたような人だった。 

彼の言葉の中でも、次の言葉にはとても強い感銘を受けた。

一歩一歩がゴールであり、一歩が一歩としての価値をもつように心がければ、セレンディピティが自然と高まっていくことであろう。

その時その時を、一歩一歩を大切にして着実に成長していきたい。

2009年12月8日火曜日

こんなのグッズとしていかがでしょうか?


ここの所、風邪のため頭がすっきりしない日々が続いていて、ブログに情報をアップするだけの元気がありませんでした。

今日は、あんまり重たい話ではなくて、友人がこんなものを作ってましたので紹介したいと思います。

モノ自体は、携帯の充電器ですが、とても小型でスリムできています。内部にリチウムポリマーの2次電池を内蔵しているので、繰り返し使用できます。充電時間は30分で、連続通話が60分だそうです。ですから、駅とかコンビニで買う単三電池の簡易充電器の代わりに使えます。良いところは、とにかく小さいのでストラップとして付けていても邪魔にならない。今までに何回コンビニ無駄な簡易充電器を買ったことかというストレスから解放される。(USB接続の充電器を持っている人も多いですよね)

それと、側面に会社名や、お店の名前とかを印刷できるので、お客様へのギブアウェイとか1周年記念のお土産とかにも使えるんじゃないかなと思いました。

早速、銀座のお店に営業行かなきゃ。

2009年11月17日火曜日

台湾出張





今回の台湾出張で一番面白かったのは、大規模画面対応のビデオカードドライバです。

通常のATIのグラフィックチップ1個使いの標準グラフィックボードで、ATIのドライバをカスタマイズするだけで、4000x2000の画面での高精細3D10bitB/Wを表示可能とするというもの。 

デモでは車のショールーム用のデジタルサイネージのデモと医療分野向けの10bitB/W表示でのX線写真を大画面に表示したものに市場性を感じました。

どちらもSierとの協業が必要となる分野です。優位性は、既存にある技術だけで低価格な製品をOn-Timeに提供できるというところでしょうか。鍵はドライバのカスタマイズ・完成度なので、ハードだけの勝負ではないところも、スタートアップとしては競争力を維持できる気がしました。 

早速、業界の関係者の意見を聞いてみたい所です。

 それと、ニッチなところでは、監視カメラ・天気カメラ用のビデオフロントエンド用ICも興味が持てました。ただ、こちらはまだESが上がったばかりのようで、もう少し製品が煮詰まったレベルでのデモを見たいと思います。天候の悪い視界不良の場面でも、ノイズキャンセラを効かせて、見えないものが見えるようになる。良く朝の情報番組で天カメを使って気象情報なり、現地情報を伝えていますが、全く見えない。こんなケースには最適ですが、でも市場があまりにもニッチすぎます。もう一工夫が必要なデバイスかもしれません。